風邪・インフルエンザ

風邪をひくと糖尿病が悪化する?注意すること

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糖尿病の患者様が風邪をひくと、血糖値は高くなりやすいです。

これには、いくつか原因があります。

 

感染・炎症にともなうインスリン抵抗性

細菌感染でもウイルス感染でも、身体は感染症によって炎症反応が起こります。

炎症が起こると炎症性サイトカインと呼ばれる物質が出てきますが、これ自体が血糖値を下げるインスリンに対する感受性を鈍らせる作用があるため、普段よりも血糖値は高くなりやすいです。

炎症反応の大きさは、血液検査の「CRP (C反応性蛋白)」の数値で評価できます。

 

ストレスにともなう血糖上昇

病気にかかると身体はストレス状態となり、コルチゾールなどのステロイドホルモンや、交感神経系を亢進させるカテコールアミンが分泌されます。

ステロイドホルモンはストレスホルモンの一つであり、腎臓の上にある「副腎」という臓器から分泌されますが、コルチゾールは血糖を上昇させる作用があります。

また、アドレナリンやノルアドレナリンなどのカテコールアミンも血糖を上昇させる作用がありますので、ストレス状況下においてはこれらのダブルパンチを受けるわけです。

なお、身体のストレスだけでなく、精神的なストレスを感じた場合にもこれらのホルモンは分泌されます。

したがって、血糖変動の反応性に極めて鋭敏な「1型糖尿病」の患者様は、ストレスによって血糖が急上昇する傾向があります。

 

食生活の変化

風邪など体調不良の場合は、食欲不振となったり、消化に良いものを選びやすくなります。

スポーツドリンクや栄養ドリンクは高カロリーなものが多く、糖尿病の患者様は薄めて飲むように指導しています。

また、消化に良いものは炭水化物であることが多く、味覚が鈍っているために濃い味付けにもなりやすく、血糖の上昇につながります。

 

のど飴の危険性

風邪の場合は喉の痛みを和らげたり、咳を抑えるためにのど飴を舐める患者様が多くいらっしゃいます。

しかし、糖尿病の場合にはのど飴が影響して急激な高血糖を引き起こしている場合が少なくありません。

患者様は「のど飴くらいなら大丈夫」と思われがちですが、咽頭部の不快感はすぐには改善しないために、気づかない間に1日にたくさんののど飴を摂取し、長期的に舐め続けていたことで受診時にびっくりするほど糖尿病が悪化している場合があります。

咳止めや咽頭痛を抑える薬は病院で処方できますので、無理せずに受診してください。

 

 

糖尿病の悪化は病気の治癒を遅らせる!

高血糖状態になると免疫システムに異常をきたし、細菌やウイルスと闘う白血球の機能が低下するので、病気や傷の治癒を遅らせる原因となります。

したがって、風邪をひいた場合に上記のような高血糖の悪循環に陥ると、風邪をこじらせて肺炎になったり、その他の合併症を引き起こす可能性があります。

特に、インスリンを使用している患者様や食事がほとんど摂取できないような場合には、病院での適切な対応が必要となりますので無理せず受診しましょう。




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