高尿酸血症・痛風

飲酒と尿酸の関係

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飲酒すると尿酸が上がる理由

痛風は飲酒習慣のある男性に好発する代表的な疾患であり、高尿酸血症を放置することで発症します。

高尿酸血症の原因は、食事や飲酒などの生活習慣による影響が20~30%、遺伝や体質による尿酸排泄低下や尿酸産生過剰などの影響が70~80%といわれています。

したがって、理論上は食事療法や禁酒による血清尿酸値の低下は1 mg/dL前後とされますが、高尿酸血症を生じやすい生活習慣の人は生活指導を行わなければ暴飲暴食や嗜好品を好きなだけ摂取する傾向が強く、生活習慣の改善は非常に大切です。

 

多くの患者さんが痛風を懸念しながらも、プリン体含有量の控えめなアルコール類を探し求めたり、高プリン体食品を少なめに食べるなど、葛藤しながら自分なりの塩梅を見つけようとしています。

しかし、アルコールの種類を変更したところで、アルコールである以上は高尿酸血症の原因となります。

 

飲酒によって高尿酸血症が生じる理由は、以下の5つと考えられています。

  1. ビールをはじめとするアルコール類は、尿酸の前駆体であるプリン体を多く含む
  2. アルコールによって腎臓での尿酸排泄が抑制される
  3. アルコールによって血液の浸透圧が上昇し利尿が促されるため、身体が脱水状態になりやすく尿酸の血中濃度が上昇する
  4. 高カロリーのアルコール類は肥満を助長し、高インスリン血症を伴って腎臓での尿酸排泄が低下する
  5. 飲酒のつまみになるものは、プリン体を多く含むものが多い

尿酸値は上記のような様々な機序から上昇するため、プリン体の少ないアルコール類を選択したところで得られる効果は乏しく、やはり休肝日を設けたり、飲酒自体の量を控えることを意識しなければ薬物治療を検討することになります。

 

最近はプリン体や糖質を制限したアルコール飲料だけでなく、アルコールも除去したノンアルコール飲料が普及しており、これらをうまく利用して継続的な節酒を心掛けてみてください。

 

 

 




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